多言語の安全ミニ講話

KY活動のネタ|作業別の題材と外国人がいる現場での進め方

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毎週の講話は、朝礼などで使う短い話の既製品です。雇入れ時・作業内容変更時の教育や特別教育など、法令で義務付けられた安全衛生教育の代わりにはなりません。

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毎朝のKY活動を続けていると、「今日は何を題材にしようか」とネタに困る日が出てきます。KY活動のネタは、ゼロから考えるよりも、その日の作業の流れと季節の変化から拾うほうが、現場の実際の危険に結びつきやすくなります。ここでは、厚生労働省の職場のあんぜんサイトの解説をもとに、危険予知訓練の進め方と、作業別のネタの例をまとめます。

  1. KY活動(危険予知訓練)とは
  2. 4ラウンドの進め方
  3. 作業別のKY活動のネタの例
  4. 外国人の仲間がいる現場での工夫
  5. 指差し呼称で締めくくる
  6. よくある質問
  7. 出典

KY活動(危険予知訓練)とは

危険予知訓練は、作業や職場にひそむ危険性や有害性等の危険要因を発見し解決する能力を高める手法です。ローマ字のKYTは、危険のK、予知のY、訓練(トレーニング)のTをとったものです。もともと住友金属工業で開発されたもので、中央労働災害防止協会の問題解決4ラウンド法と結びつけ、さらに指差し呼称を組み合わせた「KYT4ラウンド法」が標準とされています。

チームは、一人ひとりが意見を出しやすいように5人〜6人を標準とし、リーダー(司会・進行)と書記を決めて進めます。

4ラウンドの進め方

基礎の4ラウンド法では、次の順に話し合います。毎日のKY活動でも、この流れを短くして使うと、ネタが変わっても進め方が安定します。

ラウンド問いかけすること
1Rどんな危険がひそんでいるか状況の中にひそむ危険を出し合い、チームで共有する
2Rこれが危険のポイント重要な危険をしぼり込み、「危険のポイント」として指差し唱和で確認する
3Rあなたならどうする危険のポイントを解決する具体的な対策を出し合う
4R私達はこうする対策をしぼり込み、「チーム行動目標」を決めて指差し唱和で確認する

1Rでは「〜なので〜して〜になる」の形で危険を言うと、危険要因と起こる事故の型がはっきりします。最後に、現場で実際に確認する指差し呼称の項目を全員で決めて締めくくります。

作業別のKY活動のネタの例

ネタは、その日にする作業から選ぶのが基本です。次の5つの作業の場面は、建設や製造の現場で毎日のように出てくるため、題材にしやすいものです。

  • 脚立や足場の上での作業(足を踏み外す、物を落とす)
  • 重い物や長い物の運搬(腰を痛める、角で人に当たる)
  • 機械の掃除や詰まりの取り除き(動いている部分にはさまれる)
  • グラインダーや電動工具の使用(破片が飛ぶ、巻き込まれる)
  • フォークリフトや車両の近くの作業(後退してくる車両にひかれる)

同じ作業でも、天気や時間帯で危険は変わります。雨の日の足元、冬の朝の凍結、暑い日の午後の集中力の低下など、季節の変化を組み合わせると、同じ作業から別のネタが作れます。前の日に起きたヒヤリとした出来事も、翌朝のネタとしてすぐに使えます。

外国人の仲間がいる現場での工夫

厚生労働省の委託事業で作られた外国人労働者安全衛生管理の手引きは、KYTのように頭文字をとった言い方の活動は日本独特のもので、外国人労働者には馴染みのないものだと指摘しています。そのうえで、なぜこうした活動が必要なのか、どのように行うのかといった意義や手法について十分な説明と理解が必要だとしています。

伝わりやすくするために、次のような工夫が考えられます。

  1. 状況を描いたイラストや写真を見せながら話し、言葉だけに頼らない。
  2. 「〜なので〜になる」の文を短く区切り、一つの文に一つのことだけを入れる。
  3. 危険のポイントと行動目標は、本人の言葉でも言ってもらい、伝わったかを確かめる。
  4. 指差し唱和の掛け声は毎回同じ言い方にそろえ、動作と一緒に覚えてもらう。

指差し呼称で締めくくる

指差呼称は、作業対象や標識、計器類に指差しを行い、その名称と状態を声に出して確認することです。職場のあんぜんサイトによると、鉄道総合技術研究所の実験では、指差しと呼称を共に行わなかった場合の押し間違いの発生率が2.38%だったのに対し、共に行った場合は0.38%で、約6分の1という結果でした。言葉に自信がない人でも、指を差して「ヨシ」と言う動作は覚えやすく、KY活動の締めくくりに全員でそろえやすい確認の方法です。

ネタ選びに時間をかけすぎず、毎日短く続けることが、KY活動を形だけにしないコツです。

よくある質問

KY活動(危険予知訓練)とは何ですか?

作業や職場にひそむ危険性や有害性等の危険要因を発見し解決する能力を高める手法です。KYTは、危険のK、予知のY、訓練(トレーニング)のTをとったものです。

KY活動の4ラウンドはどのように進めますか?

1Rで「どんな危険がひそんでいるか」を出し合い、2Rで「危険のポイント」をしぼり込み、3Rで「あなたならどうする」と対策を出し合い、4Rで「チーム行動目標」を決めて指差し唱和で確認します。

KY活動のネタはどう選べばよいですか?

その日にする作業から選ぶのが基本です。天気や時間帯、季節の変化を組み合わせたり、前の日のヒヤリとした出来事を使ったりすると、同じ作業から別のネタが作れます。

外国人の仲間がいる現場では、どんな工夫がありますか?

イラストや写真を見せながら話す、文を短く区切る、危険のポイントを本人の言葉でも言ってもらう、指差し唱和の掛け声を毎回同じ言い方にそろえる、といった工夫が考えられます。

出典

出典の確認日:2026年10月15日

この記事は、公開日時点の公的資料をもとにした一般的な情報です。法令で義務付けられた安全衛生教育の代わりになるものではありません。事業場ごとの判断は、労働基準監督署などにご確認ください。

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